マイオブレース・プレオルソ
マイオブレース・プレオルソ

「子供の歯並びがガタガタしてきた…」「いつも口をポカンと開けて呼吸している…」
このようなお子様のお口のトラブルにお悩みではありませんか?
近年、子供の歯並びが悪くなる最大の原因は、遺伝だけでなく「口呼吸」「舌の悪い癖(前歯を押すなど)」「正しくない飲み込み方」といったお口の周りの筋肉の機能不全であることが分かってきました。
当院では、歯並びが乱れる「根本的な原因」にアプローチし、ワイヤーを使わずに自然で健康な歯並びと骨格の発達を促す小児予防矯正の装置の一つとして「マイオブレース(Myobrace®)」と「プレオルソ」を導入しています。

一方、当院が推奨する「マイオブレース」や「プレオルソ」を用いた小児予防矯正は、「歯並びを悪くしている原因(お口の悪い癖)を取り除き、顎の骨の正しい成長をサポートすることで、自然に歯がきれいに並ぶスペースを作る」という、子供の成長期にしかできない治療法です。
「どちらもお口を広げるマウスピースだけど、何が違うの?」と疑問に思われる保護者の方は非常に多いです。どちらも優れた装置ですが、「アプローチの仕組み」や「治療のシステム」「素材の柔らかさ、性質」に違いがあります。
| マイオブレース(Myobrace) | プレオルソ | |
|---|---|---|
| 開発国 ・背景 |
オーストラリア(MRC)の Chris Farrell博士が約30年前に考案 |
日本の矯正専門歯科医師(大塚淳先生)が 約15年前に考案 |
| 主な目的 | 口腔習癖(お口の悪い癖)の根本改善と トレーニング(MFT)による歯並びの改善 |
口腔習癖の改善と顎の骨の誘導・拡大と、 歯並びの直接的なタイプ別改善 |
| トレーニング(MFT) | アクティビティを用いた体系的・本格的な訓練が必須 | シンプルな機能訓練(あいうべ体操など) |
| 装置の 素材 |
症例や段階に応じてとても柔らかいシリコンから 硬いポリウレタンまで使い分ける |
マイオブレースよりは固いが熱可塑性のため 拡大させやすいポリウレタン素材 |
| 適応する 歯並び |
叢生(ガタガタ)、出っ歯、受け口など 幅広く対応しています。 |
出っ歯(Type-I)、受け口(Type-III)、 過蓋咬合(Type-II)など幅広く対応しています。 |
マイオブレースは単なる装置の名前ではなく、「MRCシステム」と呼ばれる独自の口腔筋機能トレーニング(アクティビティ)とセットになっています。毎日数分間、専用のアクティビティを行うことで、舌の位置を正しい位置(スポット)に導き、正しい飲み込み方を脳と筋肉に記憶させます。根本的な体質・習慣改善を目指す方に最適です。
プレオルソは、日本の子供のお口の形に合わせてあらかじめ既製されたマウスピースです。装置そのものに顎の形を整える力がしっかりと備わっており、歯科医院での調整もしやすいのが特徴です。「まずはシンプルに負担少なく始めたい」「本格的なトレーニングを毎日続けるのが少し不安」というお子様にも馴染みやすい装置です。
※お子様の現在の歯並び、年齢、気管道(鼻呼吸ができるか)、性格やライフスタイルを総合的に診断し、どちらの装置が最も高い効果を出せるかを歯科医師が丁寧にご提案いたします。
マイオブレースやプレオルソの治療は、以下の手順で計画的に進めていきます。
1
初診カウンセリング・お口のチェック
まずは気軽にご相談
お子様の歯並びのお悩みをお伺いし、お口の中や顔立ち、立ち姿、呼吸の状態(口呼吸になっていないか)などを簡単にお調べします。治療の概要や適切な開始時期についてご説明します。
2
精密検査・診断
原因を科学的に分析
お顔や口腔内の写真撮影、最新の歯科用CTやレントゲンによる骨格の撮影、歯型の採取、呼吸や嚥下(飲み込み)のチェックを行います。これらのデータを元に、お子様に最適な治療計画(装置の選定)を立てます。
3
装置の導入とフィッティング
いよいよスタート
お子様のお口に合わせた装置をお渡しし、着脱の練習を行います。同時に、お家での装着時間(日中1時間+就寝時)のルールや、お手入れ方法について優しく指導します。
4
定期検診とトレーニングの継続
1〜2ヶ月に1回のご来院
定期的にご来院いただき、歯並びや顎の成長ステップをチェックします。マイオブレースの場合は、段階に応じた筋機能トレーニング(アクティビティ)のステップアップも一緒に行っていきます。
最もおすすめの理想的な開始時期は「6歳〜8歳頃(年中・年長〜小学校低学年)」です。
この時期は、上の顎の骨が最も大きく急激に発達するタイミングであり、かつ乳歯から永久歯への生え変わりが始まる時期だからです。骨がまだ柔らかく、成長する力をそのまま利用できるため、非常に高い効果が得られます。10歳頃(小学校高学年)を過ぎると顎の骨の成長が落ち着き、ワイヤー矯正等のアプローチが必要になるケースが増えるため、少しでも「ガタガタ」「口ポカン」が気になったら、4歳・5歳頃に一度検診にお越しいただくのがベストです。
当院の小児予防矯正(マイオブレース・プレオルソ)の費用目安は、総額で約15万円(税込)です。
大人の本格的なワイヤー矯正やインビザライン(一般的に70万〜100万円以上)に比べると、成長期の力を利用して治療を簡略化できるため、費用を大幅に抑えることができます。
また、子供の噛み合わせの悪さは「発育機能の障害」とみなされるため、確定申告の際の「医療費控除」の対象になります。税負担を軽減できますので、当院が発行する領収書は大切に保管してください。
使い始めの数日間〜1、2週間は、朝起きると布団に装置が落ちていたり、違和感から無意識に外してしまったりすることがよくあります。これはどのお子様にも見られる正常な適応プロセスですので、ご安心ください。
装置自体はシリコンやポリウレタンなどの柔らかい素材なので、ワイヤーのような「刺さる痛み」はありません。日中の1時間装着で「口の中に装置がある状態」に慣れさせながら、徐々に就寝時へとステップアップしていきます。当院ではお子様がゲーム感覚で楽しく続けられるよう、スタッフが優しくサポートいたします。
「どちらが一方的に優れている」というわけではなく、お子様のお口の状態(原因)と性格によって最適な装置が異なります。
歯並びのガタガタや出っ歯の根本原因が「極端な口呼吸や、舌で前歯を押す強力な癖」にある場合は、原因を根本から改善するシステムが組まれている「マイオブレース」が高い効果を発揮します。
一方で、骨格的なアンバランス(軽度〜中等度の受け口や出っ歯)が明確で、「まずはシンプルに、毎日の厳しいトレーニングなしで装置の力で顎を広げたい」という場合は、日本人の骨格に合いやすい「プレオルソ」が第一選択になることが多いです。精密検査により、どちらが最もメリットが大きいかを詳しく診断いたします。
平均的な治療期間は「約2年〜3年」です。
これは、前歯の永久歯が生えそろい、側方歯群(奥の歯)が生え変わるまでの子供の成長ピークの期間と重なります。装置自体は1年ほどで歯並びの変化を実感できることが多いですが、正しい呼吸習癖の定着や、新しく生えてくる永久歯を正しい位置にガイドするため、成長を見守る期間を含めて2〜3年継続します。
通院頻度は、導入初期は1ヶ月に1回、お口の扱い方に慣れて安定してからは「1ヶ月〜2ヶ月に1回」のペースで、装置の調整や歯のクリーニング、癖のチェックを行います。
お口の悪い癖(口呼吸や舌の癖)がしっかりと改善されていれば、大人になってから治療したケースに比べて、将来的に歯並びが崩れる「後戻り」のリスクは極めて低いです。
なぜなら、骨格そのものが正しく発育し、歯が綺麗に並ぶ「土台」が完成していること、そして「歯並びを内側から支える舌の力」と「外側から抑える唇・頬の筋肉の力」のバランスが自然に調和しているからです。ただし、治療後も定期的なメインテナンスでお口の健やかな発育をチェックし続けることが、長期的な美しさを保つ秘訣です。
完全に鼻が詰まっていて全く鼻呼吸ができない状態の時は、一時的に装置の装着が難しくなることがあります(装置を入れると口が閉じ、呼吸が苦しくなるため)。
しかし、軽度の鼻づまりやアレルギー性鼻炎であれば、装置を日中少しずつ着けることで、むしろ口の周りの筋肉が鍛えられ、自然と鼻づまりが改善していくケースも多く見られます。鼻の症状が非常に強い場合は、近隣の耳鼻咽喉科の先生の元で鼻の通りをスムーズにする加療を並行しながら、無理のない範囲で装置の治療を進めていきますので、まずは諦めずにご相談ください。
子供の歯並びの乱れは、単に見ための問題だけではありません。口呼吸や噛み合わせの不調は、集中力の低下、虫歯・歯周病リスクの増加、そして将来的なお顔のゆがみ(骨格のアンバランスな発育)を招く原因になります。
マイオブレースやプレオルソによる予防矯正は、お子様が生涯にわたって健康なお口と笑顔で過ごすためにとても重要です。
「うちの子の年齢でも間に合う?」「費用が心配…」という方も、まずは気軽な相談から始めてみませんか?スタッフ一同、お子様が怖がらずに楽しく通える環境を整えてお待ちしております。