小児矯正・成人矯正
小児矯正・成人矯正

「歯並びを治したい」という目的は、見た目の改善が大きな要素を占めますが、見栄えがきれいになることに加え、しっかり噛むことができるようになるため、食べ物の消化を効率的にしたり、歯みがきもきちんとできるようになるため、虫歯や歯周病にかかりにくくなったり、正しい発音でしゃべることができるようにもなります。
不正咬合はお子さまの将来の成長に悪影響を与えてしまいます。歯並びが悪い方には鼻呼吸ではなく口呼吸している場合が多いことが知られています。また呼吸が睡眠と密接な関係にあり、特に睡眠障害によって身体の成長や脳の発達に悪影響を与えます、本来睡眠時には鼻呼吸しかしないのが原則ですが、鼻呼吸障害が生じている方ではいつも口呼吸することによっていびきをかいていたり、睡眠障害によって深い睡眠が得られなくなりその結果、成長ホルモンの分泌や免疫機能が低下することで、身体、精神の発育に大きな悪影響を及ぼしてしまうことがあり、そのような場合には早期の介入が必要です。身体と違い脳は睡眠の質が悪いと疲れが取れません。その結果、集中力や記憶力の低下や昼間の眠気、気分が落ち込んだり、感情のコントロールが効かずイライラしやすくなってしまうこともあります。
お子さまがきちんと鼻で呼吸ができていない原因には鼻がつまってしまっている鼻閉、口腔内が狭い小顎症、口蓋扁桃、咽頭扁桃(アデノイド)の肥大、肥満などがあげられます。つまり、ただ単に癖で口で呼吸しているだけ、注意すれば鼻で呼吸できるようになるというわけにはいかないお子さまがおられます。鼻で呼吸できないことが継続すると無意識に口呼吸することで呼吸しようと日常の身体の姿勢が変化します。口で呼吸しやすいように舌の位置が低く、口蓋も深く、頬杖をついたり猫背になったりと日常生活での姿勢が自然と変化してしまいます。
上記のチェックポイントに当てはまる方は要注意です。気になることやお悩みがありましたら、どんな些細なことでも気軽にご相談くださいね。
※保険内診療ではパノラマX線写真、口腔内写真、顔貌写真等による簡易検査による診断を行います。矯正診断用のセファロ分析は顎変形症や唇顎口蓋裂等の特定の先天異常以外の健常者における審美目的の一般矯正、小児矯正では保険算定が認められていない為、精密な検査をご希望される方には光学印象、平行模型による模型分析、セファロ分析、CT検査等による口腔、咽頭、気道、鼻腔まで含めた精密検査をさせていただいた上で診断させていただくことも可能です。
噛み合わせが悪いと、お口まわりの筋肉や顎の骨の成長に悪影響を及ぼすことがあります。また、成長期に歯並びが悪いと、骨格にも影響を及ぼし姿勢が悪くなってしまうこともあります。お子さまの矯正治療は、こうした成長過程で生じる様々な悪影響を回避し、お口を正しく成長・発育させるための治療です。 子どもの矯正治療には、6~12歳の間に行う初期治療(一期治療)と、永久歯が生え揃った後の本格治療(二期治療)があります。二期治療は大人の矯正と同様ですが、一期治療では個々の成長に合わせて土台の骨格からしっかり整える矯正治療を行います。顎の成長を適正にしていくとともに、正しい歯並びや噛み合わせを誘導していきます。 まずは、お口の状態を見せていただき、一人ひとりのお子さまに適した治療プランをご提案させていただきます。お子さまのお口のことで気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。
小児矯正では、上顎・下顎の成長のピークの時期に合わせて、確実に効果が期待できる装置を使用することが基本です。 それまでの時期には、舌癖などの口腔習癖の改善(後戻りを防止するため)受け口など早期の被蓋改善を希望される場合においては、マイオブレースやプレオルソなどの既成マウスピース型装置を補助的に用いることもあります。 これらは主に、習癖改善・顎の成長誘導・軽度の噛み合わせ改善を目的としています。
一期治療では、それぞれのお子さまの口腔内の状態や成長の段階に合わせて、最も効果的な装置を使い分けることが大切です。
口腔習癖の改善や前歯の被蓋改善で用います。
口呼吸などで上顎を拡大する必要があると判断された場合などに緩徐拡大で用います。
吸指癖、咬唇癖の改善などに用います。
下顎が劣成長の場合等で用います。
上顎大臼歯の位置コントロール等に用います。
下顎大臼歯の固定、転位歯の整直や前歯の被蓋改善などに用います。
叢生、空隙歯列の改善に用います。
中顔面の陥凹や上顎の劣成長がある場合などに用います。
固定式装置からマウスピース型装置まで幅広い選択肢を用意し、その子の口腔内の状態に最も適した矯正治療を行っています。
永久歯列がそろった後(二期治療)には、より精密な歯の移動が必要となる場合があります。 基本的にはマルチブラケット装置(ワイヤー矯正)を使用します。必要に応じて矯正用アンカースクリュー(マイクロインプラント)を併用することもあります。
インビザラインなどのアライナー装置は透明で目立ちにくい装置ですが、適応症はそれほど多くありません。
上記の理由のため、治療が不安定になりやすく、後戻りしやすいと考えられており、全ての患者さまに確かな効果が出ないと考えますので、当院では軽度な症例以外では使用していません。
保護者の方から一番多くいただくご質問です。結論から言うと、お子さんによって骨格や歯並びの状態が違うため「何歳がベスト」とは一概には言えないのですが、一般的には前歯が永久歯に生え変わる6歳〜7歳頃(小学校低学年)に一度、最初の検査(初診相談)に来ていただくのが理想的です。
最近「プレオルソ」や「マイオブレース」といった、日中1時間と就寝時に着けるマウスピース型の装置がとても注目されていますよね。これらは、歯を直接無理やり動かすのではなく、お口の周りの筋肉(ベロの癖や口呼吸など)を改善することで、間接的に綺麗に歯が生えるスペースを作っていく機能的矯正装置です。
ただ、「どんな歯並びの子でもこれだけで治る」というわけではありません。 顎の骨自体が極端に小さい場合や、骨格的なズレが大きい場合は、骨を広げる「スケルトンタイプの拡大装置」など他の矯正装置と組み合わせる必要があります。また、これらは「決まった時間、毎日しっかり着けること」と「お口のトレーニング(MFT)」が必須となります。当院ではお子さんの歯並びのタイプに合うかどうか、しっかり診査診断した上でご提案しています。
「顎を広げる」と聞くと、すごく痛そうで可哀想になりますよね。当院では、固定式でしっかり顎の骨の幅を広げる「スケルトンタイプの拡大装置」などを使うことがあります。
結論から言うと、装置を調整した直後に2〜3日、少し突っ張るような違和感や、噛むと痛いような感覚を覚える事は時折ございます。しかし、お子さまの適応力はとても高く、大抵は3日も経てば「もう慣れた!」とケロッとされています。当院では、お子さんの負担や痛みを最小限に抑えられるよう、ネジを回すペースなどをかなり慎重に、無理のない計画を立てて進めていきますので、どうぞ安心してください。
下の前歯が上の前歯よりも前に出ている「受け口(反対咬合)」は、他のお悩みよりも少し早めの対応が必要なケースが多いです。なぜなら、上の顎は小学校低学年くらいで成長のピークを迎えるのに対し、下の顎は中高生(思春期)に大きく成長するからです。
子どものうちに放置してしまうと、下の顎が上の顎にロックされた状態になり、上の顎の成長が妨げられて、どんどん受け口がひどくなってしまうリスクがあります。異変に気づいた時点で、できるだけ早く相談にお越しいただくことをおすすめします。
お子さんの出っ歯(上顎前突)や、噛み合わせが著しく 深い(過蓋咬合)といった症状には、その原因(骨格なのか、歯の傾きなのか、ベロの癖なのか)に合わせて様々な装置を使い分けます。
例えば、噛み合わせを浅くしながら下顎を前に誘導するために「咬合斜面板(こうごうしゃめんばん)」という装置を使ったり、唇の強い力が出っ歯を助長している場合は「リップバンパー」という装置で唇の圧力をブロックし、奥歯を後ろに送ってスペースを作ったりします。また、部分的にねじれて生えてきた歯をピンポイントで修正するために「リンガルアーチ」という裏側の針金の装置を使うこともあります。
当院では、1つの装置にこだわるのではなく、お子さんのその時々の成長フェーズと症状に最もフィットする装置をオーダーメイドで選択しています。
小児矯正は基本的に健康保険が適用外の「自由診療」になります。全国的な大学病院や専門医院の初期治療(Ⅰ期治療)の費用相場としては、およそ30万〜50万円前後であることが多いです。当院でもこの相場に準じた明確な料金設定を行っており、事前のご説明にない追加費用はいただきません。
また、子どもの成長期に行う歯列矯正は「歯や顎の正常な発育を促すための医療行為」と認められるため、基本的には医療費控除の対象になります。 税務署へ申告する際に必要な診断書なども、ご要望に応じてしっかり発行いたしますので、費用の負担を少しでも軽減できるようサポートさせていただきます。
メリットは、
です。
子どもの時期しか使えない「スケルトンタイプの拡大装置」や「上顎前方牽引装置」などは、骨の成長そのものをコントロールできるため、仕上がりがとても自然になります。
一方のデメリットは、「お子さん自身のモチベーションやご家族の協力が不可欠」という点です。
取り外し式の装置(プレオルソやマイオブレース等)は、装置自体を装着しなければ全く効果が出ません。また、固定式の装置(リンガルアーチ等)は、お家での丁寧な歯磨きが必要になります。また当院では歯並びを悪くしてしまうお口周りの癖を除去するトレーニング(MFT)をしっかり行う事で、矯正治療後の後戻りをできるだけ減らすトレーニングを行っていますが、お家でしっかりトレーニングを繰り返しして頂けないとその効果は小さくなってしまいます。こういった「ご家族で二人三脚でがんばる期間が必要になる」というのが、唯一のデメリットと言えるかもしれません。
だからこそ、当院ではお子さんが楽しく通える環境づくりを徹底しています。
一般的に、子どもの矯正(Ⅰ期治療)そのものの治療期間は、およそ1年〜2年半ほどです。通院の頻度は、装置の調整や経過観察のために「1ヶ月〜2ヶ月に1回」のペースになりますので、習い事や学校行事でお忙しいお子さんでも無理なく通っていただけます。
ただ、歯が動いた後や、装置を外した後も、永久歯がすべて綺麗に生え揃う(12歳頃)までは、半年に1回程度のペースで「定期検診・経過観察」として長く見守らせていただくことになります。期間だけ聞くと長く感じるかもしれませんが、ずっと装置を着けっぱなしにするわけではないので、お子さんの負担は見た目以上に少ないですよ。
「リンガルアーチ」や「スケルトンタイプの拡大装置」のような、歯の裏側に固定するタイプの装置が入ると、どうしても食べカスが詰まりやすくなり、お家での歯磨きの難易度が上がります。
せっかく歯並びが綺麗になっても、虫歯だらけになってしまっては本末転倒です。
そのため当院では、装置を入れる前に徹底した歯磨き指導(TBI)を行いますし、通院のたびに高濃度のフッ素塗布や、専門的なお口のクリーニングを行います。 お家での仕上げ磨きのコツも、親御さんに分かりやすく実演してお伝えします。万が一、小さな虫歯が見つかった場合も、当院で早期に治療対応が可能ですので、他院にわざわざ通い直す必要はありません。
初めて行く歯医者さんは、お子さんも親御さんも緊張しますよね。当院の初診相談(カウンセリング)では、いきなり痛い検査をしたり、無理に装置をはめたりすることは絶対にありませんので安心してください。
まずは優しくお口の中を拝見し、今どのような状態にあるのか、将来的にどういったリスクが予測されるかを丁寧にお話しします。その上で、もし「今すぐ始めた方がいい」という目安があれば、お口の写真やレントゲン、必要に応じて口腔内カメラによる型取りなどの精密検査に進みます。
当院は、親御さんとお子さん(患者様)のお気持ちに寄り添い、100%納得していただいてから治療をスタートすることを鉄則としています。
「ちょっと話を聞いてみたい」「うちの子の歯並び、大丈夫かな?」という軽い気持ちで、いつでもお気軽に相談にいらしてくださいね。
当院では従来のワイヤー矯正と違って歯科矯正用アンカースクリューを併用したワイヤー矯正を行っています。矯正用アンカースクリューを用いることによって従来のワイヤー矯正とは異なりヘッドギアのような日中も装着しなければならないような顎外固定装置を装着しなくてよくなったり、臼歯の圧下や挺出を行ったりといった従来のワイヤー矯正では困難であった治療も行うことが可能です。矯正の目的には、見た目のコンプレックスの解消がありますが、そのほかにも、きれいな歯並びになることで、歯みがきがしやすくなり、虫歯や歯周病の予防につながり噛み合わせが整うことで、筋肉や顎関節、歯周組織に余計な負担をかけず全身の健康にもつながります。事前の問診とカウンセリングにて、ご要望を伺い、種々ある矯正法のメリット・デメリットをお伝えしたうえで、患者さま一人ひとりに適した治療法をご提案いたします。お気軽にご相談ください。